I'm always in your hair

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近ごろとにかく聴きまくっているプリンスの一曲

歴の長い歌い手が過去の自分の曲を歌うと、たとえば高音が出なくなってたりとか、ヘンにフェイク入れようとして失敗したりとか、ああ衰えたなあ、と思わせることがしばしばあります。

 

けれども、プリンスは違う。

 

歌う度、演奏する度に違うものを作り出してしまうのは、本当に驚きとしか言いようがありません。

大好きな"She's Always In My Hair"もその例のひとつ。

 

常に新しいのがプリンス

 

この曲はもともと"Rapsbery Beret"のB面として発表されました。(CD世代の人には"B面"ってわからないかもしれませんね…)私自身は発表当初から知っていたわけではありませんが、このバージョンもいいです。

(↓このアルバムに入ってます)

 

Hits & B-Sides

Hits & B-Sides

 

 

けれども、近年Prince & 3RDEYEGIRLとして演奏していたバージョン、これがまたいいんです!

別モノとまでは言わないけれども、オリジナルよりテンポを少し落として、ロックテイストを濃くしたヘヴィなサウンドで、完全に私好み。

歌もいいのだけれど、ギターがとてもいい。

 


Prince & 3RDEYEGIRL Perform 'She's Always In My Hair'

  

ギターソロって聴いててなんとなくすぐあきちゃうことが多いのですが、プリンスのは別です。それが自分でも謎。(好きでたまらないのは、歌の合間に入って来るギターのオカズ)

わからないなりに考えてみると…

 

なんでしょう、てぃらりらてぃらりら切りなく弾いてるようなソロって、技術的なものが先行しているような気がするんです。すくなくとも私にはそういう風に聞こえるんですよね。どの部分がどういう風に、って説明はできないのですが…

練習して技術を習得すれば(それは相当難しいことであっても)弾ける。そういう音に聞こえるのです。

(そうは言っても、もちろんてぃらりら系のギタリストにも素晴らしい人はいると思います。単に好みの問題かも知れませんね。こう言っちゃうと身も蓋もないけど)

 

プリンスの身体性

 

プリンスのギターも技術的にすごいことはもちろんなのですが、それを超えたところの何かが胸に迫ってくる。その”何か”っていったいなんだろう、といつも考えます。でもそれは簡単にわかるようなものではありません。それこそが音楽の神髄である、と言うような”何か”…

とにかくその”何か”が、どこから来るのかと言えば、それはプリンスの”ソウル”からだ、と言えるかもしれません。けれども私はもっと即物的に、それは彼の身体からだ(ダジャレじゃありません)、と答えます。

 

以前に、素晴らしいダンサーに会ったことがあります。その人の踊りはとある国の伝統舞踊でした。一部の現代舞踊を除けば、大抵のダンスは音楽/音に合わせて踊ります。このダンサーの場合もそうでした。

けれども”音楽に合わせて踊る”というのは間違った考えだと、そのダンサーの踊りを観ていて気づきました。ダンサーとは身体で音を奏でる人のことなのです。実際彼女(女性でした)の踊りは音楽そのものでした。

 

プリンスも音を奏でる身体を持っている、と私は思います。それは”楽器が上手である”こととは別です(そういう身体を持っていなくても、ある程度楽器を上手に演奏できるようにはなれます)。プリンスは、音を奏でることができる身体で、更に楽器を奏でているのです。例えばギター演奏について言うなら、フレージングがエモーショナル、カッティングの切れがすごい、等々…といったこともあるでしょうが、それ以前に、彼の身体がすでに音楽を奏でているのです。

 

それがどういうものなのか、それはとにかくプリンスのライブを観てみたらわかります。(かくいう私は結局一度もライブに行けませんでした。もう二度とチャンスはありません)プリンスはライブが最高!とはよく聞く言葉ですね。

ためしに上の動画を、音声を消して観てみて下さい。(ちょっとカメラワークが激し過ぎるので、もっとプリンスが映っている動画を探してみたほうがいいかもしれません)

 

 おまけ

 

参考までににディアンジェロのカバーがこちら。


D'Angelo - She's Always In My Hair

 

これもなんかクセになる… いかにもなR&Bテイストですね。

とにかくこの曲自体が好きなので、誰のどのバージョンでも何度も聴きたくなります。

 

さて、みなさんは、最近どのプリンスを聴いていますか?

 

ではでは。

 

 

 

 

 

 

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