WILD SIDE CLUB - 映画について -

新作・旧作を問わず映画について書いています。長い映画大好き。まれにアートや演劇についても。

『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』 時は金ではない

だいぶ前になってしまいましたが、『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』を観て来ました。子どもと行ったので3D吹替バージョンです。
おそらくもう劇場では公開していないでしょうね…
DVDが発売されているかも?
 

www.disney.co.jp

監督:ジェームズ・ボビン
製作:ジョー・ロス、スザンヌ・トッド、ジェニファー・トッド、ティム・バートン
キャスト:
    •    ジョニー・デップ(マッドハッター)
    •    アン・ハサウェイ(白の女王(ミラーナ))
    •    ミア・ワシコウスカ(アリス・キングスレー)
    •    リス・エバンス(ザニック・ハイトップ)
    •    ヘレナ・ボナム・カーター(赤の女王(イラスベス))

 

時がテーマの作品だと言うのに、派手に遅刻しました。
夕方からの上映だったのですが、暑さのせいでしょうか、昼寝をしてしまったんです。念のために目覚し時計をセットしたのですが、なんと午前と午後を間違えてしまい…
映画館の座席についた時には、すでにアリスは鏡の国の中。
しかも一作目を観ていないので予備知識なしでしたが、とにかく3Dメガネをかけて(眼鏡の上から)作品の世界へ…
 
(ここから先、若干のネタバレあるかもしれません)
 

ティム・バートンとトラウマ

この作品、原題は『Alice Through the Looking Glass』で、アリスの物語の原作の二作目を踏襲していますが、内容は原作と全く関係ありません。
(一作目も関係なかったようですね。観ていないのですが)
親友の(という設定なんですね!一作目からの流れで)マッドハッターを救うためにアリスが冒険の旅、それも時間の旅に出る、という話です。
 
ところで、一作目に監督を務めたティム・バートンは、本作ではプロデューサーとなっていますが、観終わるまでそれを知りませんでした。
 
バートンさんが本作の内容にどんなふうに関わっているのかわかりませんが、マッドハッターが自分のトラウマを語る時、あれ?これは『チャーリーとチョコレート工場』じゃない?と思ってしまいました。
 
バートンさん、子どもの頃にお父さんとの間に何かあったんだろうなあ、と…
観ていて、ついそっちのほうが気になってしまい、アリスがどうのこうのはどうでもよくなってしまいました…
 
本作で、バートンさんとお父さんは一応和解をみたことになるのか…それも微妙な感じではありましたね。
(いや、実際はバートンさんとお父さんの間に何かあったかどうかも知りませんし、この映画の主題はこの問題じゃありませんが)
 

最近のディズニー映画のトレンド

バートンさんのトラウマは置いておくと、本作は最近のディズニー映画のトレンドを踏襲しています。
勇敢な女の子が(この物語内の)世界を救う、それからその子はいくらお金を持っていてもろくでもない男と結婚なんかしないよ!自分の面倒は自分でみる!っていう。
 
これまで繰り返し繰り返し勇敢な男の子や従順な女の子のお話をやってきたわけですから、勇敢な女の子のパターンも繰り返し繰り返し作品にしていく必要があるのかもしれませんね。
 
そうやって繰り返されて、ジェンダーに関するこれまでの考え方が徐々に変わって行くのかしら…
そうしたらその次は人種の問題かな。
 
ところで、タイトルに書いたように、時は金ではないよなあ、というのが、見た直後に思ったことだったのですが、2カ月近く経った今となってはもうすっかり忘れてしまいました…
これも時のなせる技かな。